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カタクロット

今日看護婦さんが「ここからバファリン81mgだけ抜薬してください」と他院で一包化されたお薬を持ってきました。見てみるとバファリン以外に、アダラートCR20mg、ムコスタ、アロプリノール100mg、ラシックス20mgなどが一包化されていました。何気なく抜薬し、その後カルテを見てみると、カタクロットの注射が始まっていました。カタクロットについてあまり知識がないのでもう一度調べてみました。

カタクロット注(オザグレルナトリウム)

<効能・効果>
1. クモ膜下出血術後の脳血管攣縮およびこれに伴う脳虚血症状の改善には
通常成人に、オザグレルナトリウムとして1日量80mgを適当量の電解質液または糖液で希釈し、24時間かけて静脈内に持続投与する。投与はクモ膜下出血術後早期に開始し、2週間持続投与することが望ましい。なお、年齢、症状により適宜増減する。

2. 脳血栓症(急性期)に伴う運動障害の改善には
通常成人に、オザグレルナトリウムとして1回量80mgを適当量の電解質液または糖液で希釈し、2時間かけて1日朝夕2回の持続静注を約2週間行う。なお、年齢、症状により適宜増減する。

<作用>
くも膜下出血に対し脳血流量増加作用があり、また、脳底動脈の攣縮及び脳血流量の低下を著明に抑制する。トロンボキサンA2の産生を抑制し、PGI2の産生を亢進する。

<併用注意>
抗血小板薬、血栓溶解薬、抗凝血薬
↑このことから今回の患者さんではバファリンを中止する必要があった様子。

そのほか、カタクロットはCaと配合変化を起こし白濁するため、Caを含まない輸液を用いて溶解する。



サノレックス

よくわからん薬特集はじめよっかな?

ってなわけで、サノレックス。一時期はやせ薬としてはやっていた薬です。最近では2008年1月でのメディカルサロンが大量販売&1錠1000円くらいの売買で逮捕されたこと。神奈川県では健康食品の中にマジンドールがあったとか・・・。

とんでもないですね。覚せい剤であるアンフェタミン様作用があるとのことで、依存性には特に注意なのに。。。


ってわけで、ちょっと勉強のつもりで書いておきます。

マジンドール(商品名;サノレックス)

【効能・用法・用量】
肥満度が+70%以上又はBMIが35以上の高度肥満症患者に対して、食事療法及び運動療法の補助療法として用いる。
通常、成人には、マジンドールとして0.5mg(1錠)を1日1回昼食前に経口投与する。1日最高投与量はマジンドールとして1.5mg(3錠)までとし、2〜3回に分けて食前に経口投与するが、できる限り最小有効量を用いること。
投与期間はできる限り短期間とし、3ヵ月を限度とする。なお、1ヵ月以内に効果のみられない場合は投与を中止すること。

【作用機序】
摂食調節中枢であるVMH及び視床下部外側野(LHA)への直接作用、及び神経終末におけるモノアミン(ノルアドレナリン、ドパミン、セロトニン)の再吸収抑制を介した機序により、摂取エネルギー抑制・消費エネルギー促進を行う。
ちなみに、アンフェタミンと同様な作用より、依存性が強いので注意!


サノレックスはやせ薬としての作用は示します。しかし、使える患者さんはごく一部!身長170センチくらいだと、体重100キロもあるような人じゃないと使えません。それに、依存性や精神病様症状もあることから、容易に使われる薬ではないと思えます。
運動・食事療法で肥満が解消せず、心臓など循環器系疾患などに負担をかけている状態でやむをえないときに使われる薬ではないのでしょうか?

もし、(なかなかないですが)Drからの処方があれば・・・。
一度しっかり確認してから、調剤するべき薬ではないのかもしれませんね。

漢方

普段、漢方は調剤してもあまり何の薬か分からないことが多いので、最近気になったものについて調べてみました。

六君子湯
胃炎、食欲不振、胃下垂などに使うそうです。

抑肝散
虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症に使うと書いてありますが、うちの病院の老年科を専門とする先生が認知症に処方されていたのでそういう使い方もできるようです。

大建中湯
腹が冷えて痛み、腹部膨満感のあるものとありますが、外科の先生が便秘に処方されることがあります。患者さんにお話を聞いたところ、プルゼニドの方がだんぜん効いたとのことでした。

芍薬甘草湯
急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛。化学療法の副作用防止目的で処方されることがほとんどです。

桂枝茯苓丸
体格はしっかりしていて赤ら顔が多く、腹部は大体充実、下腹部に抵抗のあるものの次の諸症:子宮並びにその付属器の炎症、子宮内膜炎、月経不順、月経困難、帯下、更年期障害(頭痛、めまい、のぼせ、肩こり等)、冷え症、腹膜炎、打撲症、痔疾患、睾丸炎。
痔の手術をされた患者さんに処方されていました。

まだまだ漢方は未知です。葛根湯のように患者さんの評判の良いものもたくさんあるので少しずつ知っていきたいです。

イレッサ

最近当たり前のように使われているけど、なかなかこの薬がよくわかりません。
EGFR拮抗薬で、適応に手術不能または再発の非小細胞肺がんがあるこの薬、イレッサ
(一般名:ゲフィニチブ)

最近そーなんやぁ〜って思ったことも含めておさらいします。

1:当たり前のようだけど、主な副作用が下痢、間質性肺炎、手足症候群etc

2:肝臓で主に排泄。特にかかわる代謝酵素がCYP3A4。GFJ(グレープフルーツジュース)や、セントワンドジョーンズに注意!

3;胃酸で吸収が大きく変わる。PPI、H2ブロッカー併用に注意!
(イレッサの溶解性が胃内pHでかわる。制酸剤を用いて約6〜7時間にわたり胃内pHを5以上で維持したところ、本剤のAUCが約50%減少したとの報告もある)

4:よく言われる、イレッサが効果のある3つの背景『女性・非喫煙者・東洋人(日本人)』


あまりに副作用が大きいために、1錠7000円近く払ってもほんとに効果があるか微妙がられた薬剤ですが・・・。実際はどうなのでしょうか?
(2005年にアストラゼネカはイレッサで延命効果がないことを発表。)
それに比べては、イレッサに変わるタルセバ(一般名:エルロチニブ)はどうなのか?(うちでは採用ないけれど・・)


この後はどうなるんだろう??

花粉症・アレルギー鼻炎の薬物療法

今日は先日聞いた講演会の内容を簡単にまとめたいと思います。
花粉症・アレルギー性鼻炎の三大症状はくしゃみ、鼻水、鼻ずまりだそうです。そして、アレルゲンはダニ、ヒノキ、イネ、スギ、ブタクサなどがあります。それぞれ飛散する時期はヒノキがスギの後、イネが6月くらい、ブタクサは秋のようです。これら花粉症は30代から40代でピークを向かえます。一方、ダニなど家のほこりによるアレルギーは10代でピークを向かえます。

これらの症状に対する薬物療法として、ダブルブラインドの試験で得られた有用度の順位は
フルナーゼ>バイナス>タリオン>アレロック>オノン
のようであり、ステロイドの点鼻薬が最も上位になる結果でした。
その他に、大阪医大の先生が行われたStudyでは抗ヒスタミン薬の有用度を比較されていますがその結果は
ジルテック>アレグラ>クラリチン
となったそうです。このStudyもダブルブラインドで行われており信頼度は高いとのことでした。

次にステロイドの有用性が高いのに使用が思ったより少ないのはなぜかということですが
・点鼻をするとすぐに鼻閉がなおるのではないか
・長期に使用すると鼻内感染がおこるのではないか
・子供の場合、成長障害があるのではないか
・鼻出血をするのではないか
といったような誤解をする患者さんが多いようです。
ステロイドの点鼻薬は頓用での使用はあまり意味がないこと、効果発現までに3から7日ほどかかることを患者さんに説明する必要があります。
また、使用法として注意すべき点は、下向きで使うこと、右手で左の鼻、左手で右の鼻に使うことだそうです。下向きで使うことで炎症が起こっているところに入りやすくなり、右手で左の鼻、左手で右の鼻に使うことで鼻出血を防ぐことができるそうです。

最後に、花粉症・アレルギー性鼻炎とは関係ありませんが慢性副鼻腔炎についても教えて下さいました。
難治性の慢性副鼻腔炎の場合、セレスタミンを使うそうです。3錠を4日、2錠を4日、1錠を4日で12日間服用した後セレスタミンは3ヶ月ほど休薬し、その間にステロイドの点鼻薬を使うとのことです。この場合、フルナーゼよりもリノコート(パウダー型)の方が良いそうです。


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